STAXイヤースピーカーシステム(STAX earspeaker systems)

なぜSTAX(スタックス)を?

SR-Σ(Sigma)professional

このサイトではプロフェッショナル・ヘッドホンをメインに紹介されていただいておりますが、音質を基準にすればSTAXのイヤー・スピーカーは無視することは出来ません。
STAXはヘッドホンのことをイヤー・スピーカーと呼んでいます。
STAXのイヤー・スピーカーは、普通のヘッドホンのダイナミック型とは異なるエレクトリック・コンデンサー型を採用しています。

 

このコンデンサー型のイヤー・スピーカーの音質は、周波数特性がたいへん平坦で、非常に透明感がありとても繊細な音がします。
普通のヘッドホン(ダイナミック型)にはない音で、ヘッドホンとしての音としては理想に近い音質です。

 

しかし、エレクトリック・コンデンサー型という特殊な方式なので、常にコンデンサーに直流をかけなければなく、STAXのイヤー・スピーカー以外に別の装置が必要なります。

 

なぜ、ここでSTAXのイヤー・スピーカーを紹介するかといいますと、もし最高の音質を求めてヘッドホン等に、数万円以上かけるくらいならSTAXのイヤー・スピーカーを購入した方が遥かに満足できると考えたからです。

 

STAXの低価格品(最低でもかなり高価です。)でもエレクトリック・コンデンサー型の音質を十分堪能できます。
高額のヘッドホンを購入しようと考えている方は、一度STAXのイヤー・スピーカーを検討された方が良いと思います。


STAX(スタックス)とは

STAX 4070

STAX(スタックス)は、エレクトリック・コンデンサー型ヘッドホンを製造して50年以上の歴史のある日本国内の会社でした。

 

50年の間にガレージ・メーカーから株式会社へ飛躍した時期もありましたが、1989年のバブル崩壊以降業績が低迷して有限会社になり、ついに2012年に国内資本から中国の資本になりました。

 

STAX(スタックス)は50年の歴史の中で、コンデンサー型の音質の良さを伝えた、数少ない夢を持つ優良なメーカーです。
STAX社は、これまでに、コンデンサー型ヘッドホン以外にコンデンサー型のスピーカーも製作したこともあります。

 

STAXのコンデンサー型のスピーカーの透明感のある音質は、今もオーディオ・ファイルと言われる人から語られるぐらいの商品です。
その他に、80年代にはヘッドホンの頭の上で定位する不自然な音を解消する為に、考案された前方定位のヘッドホンを登場させた画期的な挑戦的なメーカーでした。(SR-Σ(Sigma)professional)

 

イヤー・スピーカーのSignature(シグネチュアー)を登場させた時は、あのスティービー・ワンダーも支持を得ました。
その後、日本の国営放送の日本放送協会(NHK)にSTAX特別仕様のプロ仕様の密閉型イヤー・スピーカーを採用された時代もあります。

 

間違いなく音質は折紙付のヘッドホンです。
これだけオーディオ界に貢献した会社でしたが、現在は中国系の資本になりました。(国内のメーカーではなくなりました。)

 

STAX(スタックス)のコンデンサー型イヤー・スピーカーは、日本の不景気の故、会社自体は縮小しましたが、本質的にすばらしい音質を追求したイヤー・スピーカーは世紀を超えて必ず評価されると思います。


STAXの問題点

STAX SR-009

たいへんすばらしい音質のイヤースピーカーを世も中に出しているのに関わらず、ラインナップが本当にわかりにくい。

 

カタログ等を見ても、どれを選んでよいか分からなく、初めてSTAXを購入しようとしている人は戸惑います。
また、上級者(すでにSTAXを使用している人)でも、どれを選ぶか戸惑います。

 

STAXの低価格な部類に入るイヤースピーカーでもたいへん高価なので、初心者は購入しにくいこともあります。
(この点は、品質を落としてまで低価格に走らないのはSTAXの魅力でもあります。)

 

この部分がSTAXの会社の欠点で損している部分だと思います。

 

しかし、ヘッドホンの音質・品質は世界最高といえる間違いのない商品なので、たいへん残念なことです。

 


STAXを、もう一度日本へ!

STAX SR-507

STAXは、日本の優良な中小企業して純粋に音質を求めコンデンサー型のイヤースピーカーを製作してきた会社です。
イヤースピーカーの音質は、オーディオの業界で知らない人はいないぐらい有名です。

 

中国資本だからダメだということではなく、STAXが今まで製作してきた商品は間違いなく、日本のものづくりの良さが映し出されています。

 

誰もSTAXのイヤースピーカーにインスタントのような合理性や、低品質な廉価商品を求めていません。
またSTAXの商品に、流行の何が何でもグローバル化して製作する必要などありません。

 

STAXは、いつまでも日本的な精巧で緻密な商品を製作してほしいと思います。

 

STAXに、かつての山水電気のような末路にはなってほしくないものです。

 

STAXを、もう一度日本の会社として発展することを心から希望いたします。

 

 

japan

 

stax

 


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